「見つけたわ!早乙女アルト
」(ビシッ!)
お目当てのアルトを発見したと思ったら、潜んでいた“バジュラ”出た~、が先週まで。
ところでシェリル、EXギアを操るアルトを使ってやろうと思ったのかどうかわかりませんが、そんな当初の目的なんかあっちへ飛んで行ってしまって、ランカやアルトとともに非常用の退避壕に緊急避難。
実はSMSに所属していたクラスメート、ミシェルの見事な射撃を目の当たりにして、ちくしょー、おれも飛べればー、あれに乗れればー、と口惜しさに自らを苛んでいるアルトの横では、恐怖で震えるランカの両手がアルトの制服をひしっと掴んでいた。
離せよ、おい、なんてそんな邪険にしちゃかわいそうですよ、アルトくん。
ランカが過剰なまでに怯えるのは、びっくりしたとか単に怖かったとか、ということだけじゃなくて、過去の心的外傷が原因みたいですね。というのは、あとでオズマがアルトに教えてくれたこと。
閉じ込められてしまった3人は、外でドンパチやっている最中にやれヘンタイだの露出魔だの、との言い合いしていたけど、どうも酸欠で死にそうだ、っていうちょっとヤバイ状況になってしまった。
空気が抜けてしまっているであろう外に出ようとするシェリル。止めるアルトに、
「なら諦めて窒息するまで待てっての?そんなのごめんよ。あたしは諦めない。みんなはあたしを幸運だっていうわ。でも、それに見合う努力はしてきたつもりよ。だからあたしはシェリル・ノームでいられるの。運命ってのはそうやって掴み取るもんなのよ。」
高慢で自信に溢れるシェリルを支えるもの、それがこのセリフの中に集約されていますよね。このポジティブ思考あるいはアグレッシブな思考。運を天にまかせて、とか成り行きにまかせてとか、他人や周りの状況に自分を委ねることには承服しかねる、自分がどうしたいか、ってことを最優先に考える、悪くいえば我儘なんだけど、そういう自己主張って時には必要。
しかしこの場合は、かなり無茶苦茶な言い分です。ランカやアルトも巻き込んで窒息させるつもりなのでしょうか(笑)あなたはよくても他人は迷惑(笑)自己主張もほどほどに、ですね。
シェリルが「運命は掴み取るのよ!」と力強く言った矢先に、「その通りです」とグッドタイミングでマネージャー・グレイスとグラス中尉が救助に到着。
ほんと、運がよかったです。
今回の戦闘でオズマがVF-25のパイロットやってたってことがランカにバレてしまい、それにショックを受けたランカが抱える記憶障害とかその原因のバジュラに襲われて家族みんな亡くしてしまった事件とか、オズマが実はランカの実の兄ではなく、その事件でランカの家族を助けられなかったことを悔いていることとか、かなり濃い内容。
ランカを守るためにパイロットやっている、というオズマ。
でも、何もかもひた隠しにして守るっていうのは何か違うんじゃないか、と詰め寄るアルト。
「オレならすべてを知っていたい。他人に自分の運命を任すのはまっぴらだ」
運命は自分で掴み取るというシェリル、他人に運命に任すのはまっぴらゴメンというアルト。なんか重なりますよね。というか、シェリルの姿勢にちょっと影響された?
家のしがらみから逃れたい、息がつまりそうな今の状況から逃れたい、という逃げの姿勢は捨てて、アグレッシブに方向転換。マクロス船団を襲う得体の知れない宇宙生物の存在を知ったアルトは、死んでも戦死ではなく事故死、英雄として墓碑がたてられることもない民間軍事プロバイダーの一員になることを“ノリ”じゃなくて「おれはおれ一人の力で生きる、死ぬときはおれ一人だ」と志願。生半可な決意ではなさそうなんですけど、今一つ説得力が薄いような気がするんですが、アルトくん(汗)次回以降、みっちり訓練でしごかれて、本物の実戦やって、がつんっと一回や二回覚悟の程を試されるかもしれませんね。
ランカが、たくさんの人に私はここにいるよって歌で伝えたいと思っている、と打ち明けられたアルトは、できたら、とか自分なんか、とか言っているうちはムリだ、とちょっと“意地悪”な言い方でランカを後押し。捻くれているというか何というか。
ランカは「ミス・マクロスフロンティア」のオーディションを受けることに。
閉塞感で悶々としていたアルト、夢はあるのに自分なんかどうせダメだと思っていたランカ。ネガティブだったアルトとランカが、シェリルのポジティブ思考に巻き込まれてポジティブに向っていった、回でした。
この先、二人にはさまざまな試練がありそうです。