月刊少年ジャンプが休刊した後、週刊-の方で連載を続けて、この程創刊されたジャンプSQで連載再開の運びとなった「CLAYMORE」。ジャンプSQは順調な滑り出しだけど、月刊誌としてどこまで続いていくのか少々不安です。
今月末(28日)には、アニメ版DVD「CLAYMORE Limited Edition Sequence.3」 が発売予定です。
さて、時はさかのぼり、SCENE.5からはクレアの少女時代の話。なぜクレアがクレイモアになったのか、という経緯が描かれるわけだが、ここでの中心的な人物は、最強と謳われるランク付け№1のクレイモア、テレサだ。妖力解放すらしないで、相手に反撃の暇を与えずに瞬時に切り伏せる、というとっても強い戦士。妖魔を斬殺するときの顔が微かに笑っているように見えることから、「微笑のテレサ」という通り名がある。
で、このテレサが妖魔退治に訪れたある町でひとりの少女と出会い・・・というのが事の始まり。町の人間に擬態している妖魔を片っ端から斬り殺して一仕事を終えたテレサに縋りつく、口のきけないひとりの少女。退治された妖魔に連れ回されて虐待されていたという。
ところが、テレサの方は憐憫の情を示すどころか、懐くな、と一蹴する。この時のテレサはかなり冷酷かつ無慈悲な人なんだな。躊躇なく哀れな少女を蹴り倒す。少女はなおも後を追い続けるが、そのたびについて来るな、とテレサは拒絶する。
戦いの際に死ぬか、人としての意識の限界を越える時まで、ひたすら妖魔を斬り殺すことだけが生きる目的みたいになっているのがクレイモアなわけだから、心理的には相当荒んでいるのではないかと想像できる。そういうギリギリの一線で生きていると、自然に情なんか失っていくものである。
しかし、少女はいくらテレサに拒絶されようと、なぜか彼女の後をついて来ようとする。やがて少女を見捨てて死なれ、その責めを負わされることを慮り、少女に同道を許すことになる。というか、少女の一途な行動に根負けした、というのが本当の所だろう。
テレサは訝る。何故そうまでしてついて来るのだろうか。大方この少女も親兄弟を妖魔に殺され身寄りがないのだろう。しかも妖魔に連れ回され、妖魔と一緒にいたことで人々から救いの手を差し伸べられることもなかった。縋りつけるのが半人半妖の自分だけだったのだろう、と推測する。哀れなことだが、所詮、住む世界が違うのだから、自分はこの少女には何もしてやれない、と思う。
妖魔ではないけれど、かといって完全に人でもなく、普通の人間のように生きることも適わない、半人半妖の境涯の悲愴感が漂っている。うーん、暗い、暗いよ。画面も暗いけど、雰囲気も暗い。
さて、途中、盗賊に遭遇したりしながらも、テレサが向かう町まで、という条件付きで共に旅することになったテレサと少女。いつまでも名ナシの少女では不便だから名前をつけようというテレサが思いついたのは、美しく清らかで愛に満ち溢れた双子の女神の名、<クレア>。奇しくもそれはその少女の名前だったとな。因みにもう一方の女神の名は<テレサ>であった。
次回はSCENE.6「テレサとクレア」です。